【さいたま市岩槻区】屋根カバー工法|劣化したスレート屋根をリファーナ遮熱フッ素で複雑なドーマー周りも含めた断熱・耐久改修


劣化したスレート屋根をカバー工法で改修
スレート屋根の劣化が心配でご相談をいただきました。調査したところ、屋根材がアスベストを含んでおり、塗装ができないため、カバー工法を採用。ルーフィングで防水層を強化し、ドーマー周りの複雑な形状にも対応。遮熱・耐候性に優れた屋根材で屋根全体を改修し、断熱性と耐久性を兼ね備えた美しい屋根になりました。
CUSTOMER REQUEST
お客様のお悩み・ご要望
既存スレート屋根の劣化が心配で、塗装で対応できるのか、それとも別の方法が必要なのかを専門家に診てもらいたいと思い、屋根職人 布川さんへ相談しました。
PROPOSAL
屋根職人 布川からのご提案
現地調査では、既存スレート材(910mm板)にアスベストが15%含有されており、高圧洗浄によるアスベスト飛散の恐れがありました。南面・西面には太陽光パネルが設置されており、南面を中心に劣化による割れや変形・反りが進行していました。反り幅は許容値4mm以内のところ現状6mm前後と基準を超えており、歩行時にはカタカタと音も発生している状態でした。反り内部には固定釘が残っており、野地板の腐食も懸念されます。塗装による表面保護では根本的な改善が難しいと判断しました。
そのため、既存屋根をそのまま残してその上から新しい屋根材を重ねるカバー工法をご提案。防水シートには改質アスファルトルーフィング「タディスホワイト」を使用し、本谷周りは3重張りで防水層を強化。その上から遮熱性・耐候性に優れたリファーナSGLフッ素(F・グリーン)を施工することで、断熱・耐久・美観をまとめて高めました。アスベスト含有材を包み込む形で保護でき、飛散リスクへの配慮としても有効な工法です。
そのため、既存屋根をそのまま残してその上から新しい屋根材を重ねるカバー工法をご提案。防水シートには改質アスファルトルーフィング「タディスホワイト」を使用し、本谷周りは3重張りで防水層を強化。その上から遮熱性・耐候性に優れたリファーナSGLフッ素(F・グリーン)を施工することで、断熱・耐久・美観をまとめて高めました。アスベスト含有材を包み込む形で保護でき、飛散リスクへの配慮としても有効な工法です。
INFO
施工概要
| 施主様名 | さいたま市 N様 |
|---|---|
| 地域 | さいたま市岩槻区 |
| 施工箇所 | 屋根 |
| 施工内容 | 屋根カバー工法 |
| 工期 | 2週間 |
| 使用商材・建材 | 屋根材:メタル建材|リファーナ(SGLカラー(遮熱フッソ樹脂塗装)/F・グリーン) 防水シート:田島ルーフィング|改質アスファルトルーフィング タディスホワイト 軒樋:Panasonic|シビルスケア PC77(ブラック) 竪樋:Panasonic|たてとい60用 |
施工前
図面確認
カバー工法では既存屋根の上に新たな屋根材を重ねるため、事前に図面を確認し、建物の構造・屋根形状・素材を丁寧に把握しました。太陽光パネルの設置状況やドーマー周りの納まりも含め、現地調査の結果と図面情報を照らし合わせ、荷重や雨仕舞いに無理がないかを検討したうえで施工計画を立てています。

屋根形状を確認

屋根材を確認

ドーン間口を確認
施工前の様子
既存屋根は910mm幅のスレート材で、アスベストを15%含有する旧来の建材でした。南面・西面には太陽光パネルが設置されており、特に南面では劣化による割れが多く見られました。屋根材の反り幅は許容値(4mm以内)を超える6mm前後に達しており、屋根上を歩くとカタカタと衝撃音が発生する状態です。棟板金の固定釘が一部飛び出しており、三叉部分では釘の脱落も確認されました。塗装で表面を保護しても下地ごと傷みが進むおそれがあるため、カバー工法による改修が適切と判断しました。

施工前の外観

既存スレート材 アスベスト含有

南面に太陽光パネルあり

棟固定釘一部飛び出し

劣化による割れ

棟板金三又部分 一部釘脱落

劣化による変形・反り

反り内部 固定釘あり 野地腐食懸念

樋吊り金具に錆あり
施工中
防水シート・付帯部施工
まず既存の棟板金を切断・解体し、ドーマー周りの壁押え板金も撤去して、カバー工法に必要な取り合い部の処理を行いました。屋根面全体には改質アスファルトルーフィング(タディスホワイト)を施工。雨水が集中する本谷周りは3重張りとし、防水層をしっかり確保しています。ケラバには水切り板金を取り付け、屋根端部からの雨水侵入を防ぐ納まりとしました。

既存棟板金切断解体

改質アスファルトルーフィング張り

本谷周りは3重張り

棟下地垂木取付

隅棟下特注捨て谷板金取付

本谷板金取付
屋根材本体取り付け
棟下地となる垂木を取り付け、隅棟下には特注の捨て谷板金を設置。本谷にも板金を取り付けたうえで、リファーナSGLフッ素(Fグリーン)を施工しました。リファーナは既存屋根を撤去せずに重ね葺きできる金属屋根材で、アスベスト含有スレートの改修にも適しています。屋根面の形状・勾配に合わせて一枚ずつ納まりを確認しながら葺き進め、雪止め金具は910mm間隔で2列設置しました。

リファーナSGLフッ素設置

リファーナSGLフッ素設置

雪止め金具設置
ドーマー周りの施工
ドーマーは壁面と屋根面が交差する複雑な納まりで、雨漏りリスクが高い箇所です。まず既存の壁押え板金を切断・解体し、カバー工法に必要な下地を整えるところから施工しました。
側面には捨て谷周りの施工を行い、壁際には雨押え下地板を取り付けたうえで雨押え板金を施工。さらにその上にカバー板金を重ねることで防水層を二重に確保し、壁際はコーキング処理を施して雨水の侵入経路を徹底的に塞いでいます。ドーマー側面にはフッ素鋼板材を現場で加工して取り付け、屋根材との取り合いも含めて一体的に仕上げました。
側面には捨て谷周りの施工を行い、壁際には雨押え下地板を取り付けたうえで雨押え板金を施工。さらにその上にカバー板金を重ねることで防水層を二重に確保し、壁際はコーキング処理を施して雨水の侵入経路を徹底的に塞いでいます。ドーマー側面にはフッ素鋼板材を現場で加工して取り付け、屋根材との取り合いも含めて一体的に仕上げました。

ドーマー側面捨て谷周り施工

ドーマー壁周り雨押え下地板取付

ドーマー周り雨押え板金施工

雨押え板金上にカバー板金取付

壁際2重コーキング処理

ドーマー側面にフッ素鋼板材加工取付
棟板金・谷板金の取り付け
棟下地板を取り付けたうえで棟板金を設置し、本谷板金は屋根の排水と耐久性を左右する重要な箇所として、現場で寸法や角度を丁寧に見極めながら板金を加工・取付しました。屋根の端部まで確実に保護することで、雨水が浸入しやすい箇所からの雨漏りを防ぎます。

棟下地板取付

棟下地板取付

本谷板金にカバー板金取付

本谷板金にカバー板金取付

棟板金取付

棟板金取付
施工後

割れと反りが進行していた南面にカバー工法を採用。タディスホワイトで防水層を確保し、リファーナSGLフッ素(Fグリーン)で耐久性と美観を高めました。

太陽光パネルが設置された南面・西面も軽量な金属屋根材でカバー。建物への負担を抑えながら、パネル周辺の雨仕舞いも丁寧に処理しています。

ドーマー周りは壁押え板金の解体から捨て谷・雨押えまで一体的に施工。複雑な形状でも雨水が入り込まない納まりに仕上げました。

本谷周りは防水シートを3重張りとし、カバー板金で二重に保護。雨水が集中する箇所を徹底的に処理し、雨漏りリスクを抑えています。

壁際は2重コーキング処理を施し、雨押え板金の上にカバー板金を重ねて防水層を二重に確保。雨水の侵入経路を徹底的に塞いでいます。

棟板金や隅棟を取り付け直し、釘の飛び出しや脱落といった既存の不具合を解消。屋根全体の防水性・耐久性が向上しました。

竪樋は丸60を新設し、雨水配管部に排水管カバーを取り付けて排水ルートを整備。樋全体を刷新し、雨仕舞いをトータルに強化しました。

軒樋吊り金具をビス4点固定で補強し、軒樋をアイアンPC77ブラックに交換。排水機能を回復させ、外観にも引き締まった印象を与えています。
担当したスタッフよりメッセージ
SUPERVISOR
この記事の監修者
布川 活治
代表取締役
- お客様へのメッセージ
- 当社は、新築・補修工事の完工件数が累計4万件を大きく超え、5万件に迫る屋根専業の工事会社です。1973年(昭和48年)「1級技能士」の認定、2000年(平成12年)「岩槻市(現岩槻区)優秀技能者表彰」受賞しました。
そして2006年(平成18年)卓越した技能と功績が評価され、瓦葺き工として埼玉県で初めて「優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)」受賞という身に余る栄誉を賜りました。
その後も、2009年(平成21年)には全国技能士会連合会マイスターの認定をいただき、埼玉支部常任理事を務めてまいりました。2014年(平成26年)には彩の国優秀技能者「埼玉の名工」を受章。さらに2018年(平成30年)には、瓦葺き工として県内2人目となる卓越技能章「現代の名工」を厚生労働大臣より受章し、2020年(令和2年)には天皇陛下より「黄綬褒章」という身に余る栄誉を賜りました。
これからも歴史に裏付けられた確かな施工技術を基に、皆様に「屋根の適切な保守管理」をご提案してまいります。


